バグダッド・カフェに見る再生

海外映画

何もないところから始まる

ネタバレ

中年の男女が喧嘩して、別れるシーンからのスタート。

何もない砂漠の真ん中のモーテルが舞台。

文化的とは程遠い、片田舎の刺激がない街のカフェに、訳ありの人や退屈している人が集まってくる。

女主人はいつもいらいら、カフェは乱雑で、出てくる料理もまずい。

男の不実や思い通りにならない子供に対する不満が溜まり溜まっているというところだろうか。

そこに現れた、異邦人の太った中年のおばちゃん。

カフェを掃除したり、なんやかんやと介入していき、

手品をしたり、ダンスをしたり、なんだか面白いぞと人が集まってくる。

そうして、毎夜毎夜に繰り広げられる宴に人が集まってきて、カフェは大盛況、女主人にも笑顔と活気が戻ってくる。

毎日を楽しんで、人と人との関わりも深くなっていく。

楽しめたもの勝ち

この映画には、美しいヒロインがでてくる変わりに、へんてこりんで妙ちくりんな太ったオバさんが出てくる。

賛美されるところが見当たらない。

けれど、彼女にはユーモアがある。

ユーモアは、きっと愛でできていて、生きていくエネルギーなのだ。

そうした愛に人は光を見出し、女神のように信奉する。

愛され女子を目指すよりも、愛を撒き散らした方がキラキラの威力があるのだな。

それが証拠に、おデブヒロインは、求愛され新しい人生を再開した。

幸せとは、一見何もないところでも見出せて、溢れさせることもでき、その先には幸せの循環があるのだな。

良い映画だった。

Apsara

東京でアーユルヴェーダサロンを12年運営してきた元セラピストで、今はストリーライティングを仕事にしています。 映画・小説・ドラマ・占いなど、人の運命を辿るス...

プロフィール

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